【体の中から整える話】
髪や肌の前に、まず整えたい体の中
胃がんの多くが「菌由来」だという話は、
聞いたことがある方も多いと思います。
代表的なのがピロリ菌です。

ピロリ菌が増えると、胃の中では
ごくわずかな炎症が起こります。
強い痛みや症状が出るわけではないので、気づきにくい。
でも本当に大切なのは、
その炎症が**「小さいまま、長く続くこと」**です。
この状態を
慢性炎症と呼びます。
慢性炎症は、まだ病気と診断されない段階。
いわゆる**「未病」**の状態です。
未病とは、
「異常がない」状態ではなく
不調が静かに進行している状態のこと。
痛みもなく
検査にも引っかからない。
でも体の中では
・炎症がくすぶり
・回復力が少しずつ落ち
・免疫の余力が削られていく
この段階で整えられるかどうかが、
その先の「病気になる・ならない」を大きく分けます。
慢性炎症が続くと、体の中では何が起きるのか
私たちの体は、毎日
細胞を作り替えながら生きています。
ところが炎症がある環境では、
細胞が生まれ変わる過程で
エラーが起きやすくなると考えられています。

本来であれば免疫(キラー細胞)が、
こうした異常な細胞(エラー細胞)を見つけて
処理してくれます。
ただ、年齢とともに免疫の力は少しずつ低下します。
さらに炎症が多い状態が続くと、
処理が追いつかなくなることもあります。
体の「炎症を抑える力」も、年齢とともに変わる
体には、炎症をコントロールするための
**コルチゾール(副腎ホルモン)**があります。
このホルモンは
・ビタミンC
・副腎の余力
によって支えられています。
しかし、慢性的なストレスや炎症が続くと、
副腎は常に働き続ける状態になります。
その結果、
炎症をうまく抑えられなくなるケースも出てきます。
医療では必要に応じて
炎症を抑える治療が行われますが、
同時に
**「そもそも炎症を起こしにくい体内環境」**を整えることも
とても大切だと考えられています。
それが、未病予防という考え方です。
問題の中心は「炎症」

胃だけでなく、
大腸や肝臓などの不調も、
構造的には慢性炎症が関わっているケースが多くあります。
炎症を引き起こす原因は、
菌やウイルスだけではありません。
・腸内環境の乱れ
・酸化(体のサビ)
・疲労の蓄積
・睡眠不足
こうした日常の積み重ねも、
体にとっては刺激(アレルゲン)になります。
さらに、年齢とともに増える
老化細胞や役目を終えた細胞も、
体にとっては刺激になることがあります。
老化とは何か
老化とは、
「細胞が増えにくくなり、回復に時間がかかる状態」。
老化
↓
炎症
↓
不調
↓
さらに回復力が落ちる
この流れが続くことで、
体は少しずつバランスを崩していきます。
だから最近では、
「老化は年齢ではなく、体の状態として捉えるもの」
という考え方も広がっています。
では、何を整えていけばいいのか
答えは、とてもシンプルです。
年齢とともに
キラー細胞は少しずつ減っていきます。
だからこそ大切なのは、
戦わせすぎない体内環境を作ること。
・炎症を溜めにくくする
・体に不要なものを溜め込まない
そのために整えたいのが
・腸内環境
・食事
・日光
・睡眠
・考え方や心の持ち方
最後に
ストレスは、
外から与えられるものもありますが、
知らないうちに
自分で抱え込んでしまうことも少なくありません。
頑張りすぎること。
無理を続けること。
体の不調は、
「少し立ち止まってほしい」という
体からのメッセージでもあります。
老化も、不調も、
突然起きるように見えて、
その前から体はずっとサインを出しています。
だからこそ
早めに整える。
やさしく整える。
未病予防という考え方です。
それが、これからを心地よく過ごすための
いちばん現実的な近道だと、僕は思っています。


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